爽平は泣きながら、俺のことを呼ぶ。 助けて、と声にならなかった爽平の心が、聞こえた気がした。 自分が愚かだったことに、やっと気づいた。 ――ドンッ バイクは、爽平を引いて、家の塀に当たり、バイクは大きく凹んでしまった。 けれど今の俺には、そんな凹みなんてどうでもよかった。 『爽平!!』 爽平の無事が心配で、俺はすぐさま爽平の元に駆け寄り、持っていた携帯で救急車を呼んだ。 『爽平……爽平……っ!』 お願いだから、目を開けてくれ……。