『兄ちゃん、ダメだって!!』 爽平の声は、バイクのエンジン音によってかき消される。 俺の心には興味と好奇心しかなく、やってはいけないという気持ちは隅に隠れて、気づかなかった。 俺はそのまま、バイクを動かし始めた。 父さんがよく『バイクに乗ると気持ちいいぞ』と言っていたことを思い出す。 ちょっとだけなら、いいよな。 俺も、その気持ちよさを感じてみたい。 俺はニヤリと笑いながら、バイクを動かした。 『兄ちゃん!!!!』