『兄ちゃん、ダメだよ!父さんに怒られちゃうよ!!』
爽平はそう叫んでいるが、俺の耳には届いていない。
バイクに夢中すぎて、周りからの“音”を遮断していたんだ。
『ちょっとだけ』
そんな誘惑に負け、俺はバイクにまたがる。
『ダメだよ!兄ちゃん、公園行こうよ!!』
爽平は何度も俺に注意したが、俺は無視し続けた。
少しだけならまあいいだろう。
そんな言葉が、頭をちらつき離れない。
試しにエンジンをかけてみると、ブオォォンと音を立てた。
エンジンがかかったのだ。
『ラッキー』
俺は思わず笑みをこぼす。
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