夏休みに入ってすぐ。
父さんと母さんが仕事でいなかった、平日の昼間。
『兄ちゃん、兄ちゃん』
『んー?』
宿題をしていた俺のところに、爽平が駆け寄る。
この間、家族で海に行ってきたときに、こんがりと焼けてしまった肌が、まだヒリヒリする。
爽平もわかりやすく焼けていた。
『一緒に外で遊ぼ!!』
爽平の手には既にサッカーボールがあって、遊ぶ気満々だった。
しかし俺には、宿題が山のように残っていて、それを終わらせないといけなかった。
俺は最初のほうに宿題を終わらす方で、残っているのに遊ぶのは胸がモヤモヤして嫌だった。



