獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~







『やっと来たか。遅いぞ、新平。爽平』






俺の家族は少し普通とはずれていて、




父さんは昔暴走族をやっていて、母さんは霊感のある巫女さんだった。


そんな二人の息子も、やっぱり普通とは違くて。




俺は中学に入ってすぐ、神亀に入った。


まだ下っ端の身だけど、毎日父さんに鍛えられながら強くなっていってる。






『ごめん、父さん』


『早く行こ、行こ!』






普通とは違う家族でも、俺は家族が大好きで、なにより大切な存在だった。



笑顔が溢れるそんな毎日が、これからも続くと思っていた。








けれど

そんな幸せを壊したのは




ほかでもない、俺自身だった。