「えっと、確か……望空さんがココアで……」 ブツブツ呟きながら、小泉さんは自販機で飲み物を買う。 郁人くんが猫なら、小泉さんは熊かな。 私はふとそんなことを思った。 優しくて穏やかで、まるで熊みたい。 けれど熊は、大切なものを最後まで守りぬく。自分が危険な目にあっても。 「雫ちゃんは何がいい?」 「あ、私は、えーっと、あ、このアップルティーで」 「了解」 これで最後の一個。 小泉さんは自販機から飲み物を出して、全部持つ。 「私にもいくつか持たせて!」