「俺、飲み物買ってきますね」
すると、小泉さんは立ち上がりそう言った。
皆の注文を聞いてから、テーブルを離れる。
「あ、わ、私も手伝うよ!」
私はさっきの複雑そうな表情が気になって、小泉さんを追いかけた。
「小泉さん!」
「雫ちゃん?どうして……」
小泉さんにやっと追いついた。
プールサイドを走るわけにはいかないから、早歩きでここまでやってきた。
「飲み物、多くなるから手伝おうかなって思って」
「そっか。ありがと」
小泉さんは柔らかく微笑んで、私に言った。
その笑顔には、さっきまでの辛そうな表情はない。



