獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~







そのあと、お父さんを診てくれたお医者さんに聞いた。



お父さんが、悪い薬を飲んでいたこと。





お医者さんはその薬を『麻薬』とは言わなかった。


多分、僕に気を使ってくれたんだろう。







『このあと、もしかしたらお父さんが幻覚を見るかもしれないけど、心配しなくていいからね。その症状が終わったら、前のお父さんに戻るから』




『ほんと?お父さん、元に戻る?』




『戻るよ』






お医者さんの言葉に、僕は嬉しくなった。



お父さんのあの笑顔が、また見れるんだ。


前のお父さんに会えるんだ。






そのことが嬉しくて、この先の未来は幸せなものだと、完全に思い込んでしまった。








最初から決められた幸せなんて、この世界にあるはずないのに――。