『お父さん、それなぁに?』 ある日の夜、お父さんは白い粉のようなものを飲んでいた。 お父さんの周りには、お酒が入っていた缶や瓶が、お父さんを囲うようにしてある。 そんな中、白い粉のようなものが入っていたと思われる袋も落ちている。 『薬さ』 『薬?お父さん、どこか悪いの?』 『これを飲むと、いい気分になれるんだ』 お父さんは、笑っていた。 久し振りに見たお父さんの笑顔は、とても気味が悪かった。 違う。……違うよ。 僕が見たかった笑顔は、これじゃない。