私にどんどん近づいてくる。 やるべきことが終わったから、私に近づいてきている。 もう大丈夫だよ、と伝えるためにこっちに来ている。 そういうわけじゃなさそうだ。 見境なしに、攻撃している。 そう、まるで……獣。 ダメだ。 このままじゃ私は、郁人くんと闘わなくてはいけなくなる。 そんなの絶対ダメ! なんとか戦わなくてすむ方法がないかな……。 何か、何か……。 私が考えている間にも、郁人くんは一歩、また一歩と私との距離を縮めていく。