できるだけ時間をかけずに、相手を傷つけずに済ませる方法。
郁人くんは、男が気を失ったことを確認してから、今度は二人組の男に目を向ける。
二人組の男は、郁人くんを怯え、恐れているようだった。
一歩、郁人くんが近づくたび、二人組の男は一歩後ろに退く。
次はお前らの番だ。
郁人くんはそう言っているかのように、二人組の男を睨む。
あれは……郁人くんなの?
まるで別人になってしまったかのような郁人くんに、私は目をそらしたくなる。
郁人くんは、震えている二人組の男にもさっき黒のスーツを着ている男にやった方法を同じように、首に手刀を入れ、気絶させた。
そして郁人くんの目は、今度は私の方に向いた。
え……?



