獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~









――夜へと移り変わったこの世界は



もう“裏の世界”。


裏の世界の住人が、うろつき始める。








「は?神雷?お前がか?ハハッ、笑わせるな」




黒のスーツの男が、まるで挑発するようにそう言う。




郁人くんの見た目に、強さなんて何も感じられない。


そう言っているのだろう。






「返せっ」



麻薬を取り戻そうと、金髪の男が郁人くんに襲いかかる。






「だーめ。これは、渡せないよ?」




郁人くんは、ベーっと舌を出しながら、軽々しく避ける。


その姿はまるで踊っているかのようで、綺麗だった。