それに、“昔”の勘が働いている。
さっきの二人組、何かある。
私の脳が、そう言っている気がするんだ。
郁人くんはできるだけ気配を消しながら、二人組の男を尾行する。
しかし完全には消さないで、人に紛れることで、その分気配をうやむやにする。
やはり神雷の幹部ってだけあって、つけられていることを感じさせないテクニックを持っている。
可愛い見た目をしている郁人くんだが、れっきとした幹部だ。
二人組の男が、私たちがいたところのもうひとつ先の路地に入った。
そのまま奥に進み、薄暗い裏路地に行く。
いかにも何かありそうな、そんな危険な香りが漂う。
「何かあったら、雫ちゃんを守るから安心してね」



