獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~









いや、もしかしたら、


私自身、踏み込むことに躊躇しているのかもしれない。










「――ここか?」



「違ぇよ。もう一つ先の路地だっつの」






私と郁人くんがいる路地に入ろうとした、二人組の男の一人。


しかし、もうひとりの男が、「違う」と言って、こっちに来ようとした男を止める。





金髪と緑のメッシュが入った茶髪。


そんな見た目で覚えた、二人組の男。








「ごめん、雫ちゃん。
 パトロール、続行でもいい?」








猫のように何かを捉えた真っ直ぐな郁人くんの瞳に、私は見慣れていないせいか戸惑った。