獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~








郁人くんからの返事はない。




どうしたのかな?


私は郁人くんの俯いた様子が気になって、顔を覗き込む。






え……?


郁人くんは、唇を噛み締めて、必死に何かに耐えるようにギュッと目をつむっていた。






「い、くと……くん?」






郁人くんを呼んだ私の震えた声に、郁人くんはハッと目を開ける。


私、何か言っちゃいけないこと……言ったのかな?









「夜は……僕以外の誰かがパトロールするんだよ」








郁人くんは、さっきまで辛そうにしていた様子なんてこれっぽっちも見せずに、いつもみたいな笑顔を向けた。



そのことが逆に辛くなって、私の胸が締め付けられた。