獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~








「大丈夫だよ」






私は無理やり笑顔を作って、明るく言った。


心に、寂しさの涙をこぼして。





パトロールの邪魔をしちゃいけない。


私の諸事情で、郁人くんの仕事の妨げをしてはいけないんだ。





郁人くんは私の笑顔を見て、「そっか」と呟く。


けれど郁人くんは、まだ私を気にかけているようだった。












――どれくらい時間が過ぎただろうか。


そろそろ暗くなり始めてきた。





「異常なし、かな~」





一回りして、郁人くんと私は人通りが少ない路地で、休憩中。


平和ってことか。ならよかった。