――繁華街。 制服姿や会社帰りの社会人、家族連れ。 特に制服姿が多いな。 むせ返るほどの人ごみに、私はそんなことを思った。 「雫ちゃん、はぐれないでね?」 「う、うん」 「僕の服の裾、掴んでていいから」 私は郁人くんのすぐ後ろをついていくことにした。 郁人くんの言葉に甘えて、彼の服の裾を掴む。 「……っ、」 「郁人くん?」 「……行こっか」