いつの間にか階段のところに来ていた四人。
郁人くんは前に出て、私に笑顔で言った。
郁人くんの言葉のあとに、下っ端の人たちは「ようこそ」「可愛い子歓迎」「姫~」と、それぞれ思い思いの声を出す。
嬉しくて、びっくりして、泣きそうになった。
「これで雫は、れっきとした神雷の姫だな」
藍島さんは、私の頭をポンと優しく撫でながら言った。
まるで家族になったかのように、温かく歓迎してくれるんだなぁ。
「改めてよろしく、姫」
わざと私のことを「姫」と呼んで、藍島さんは私の横を通り過ぎた。
そして、幹部室へ入ってしまった。
どうしてかな。
さっき彼に撫でられた温もりが、消えずに残る。



