「さっさと食え。食べ終わったら、下っ端のやつらにお前のこと紹介するからな」
藍島さんは横目で私を見ながら、そう言った。
下っ端の人たちに、私を紹介?
……あ、そっか。私、そういえば神雷の姫なんだ。
すっかり忘れてた。
姫の自覚が、まったくない。
どっちかっていうと、姫よりも仲間みたいな存在になりたいな。
「わかりました」
私はそう返事をして、さっきよりも速くフレンチトーストを一口サイズに切り分ける。
「雫ちゃんさ、いつまで敬語なの?」
「え?」
郁人くんが、不思議そうに聞いてきた。
敬語、変かな?



