どんな暴走族でもヤクザでも、情報を守るために、ほとんどがパソコンに記録している。
さらには、その族やヤクザや不良が、いつどこで何をしたのか、情報交換するために設置されている“闇の世界”限定のサイトだってある。
なのに、情報がひとつもない?
じゃあ、昨日まで、あの集団は誰にも見られたことがなく、そして誰も知らなかったっていうの?
全身黒だから、誰か見かけていてもおかしくないはずなのに……。
それに、あの実力なら、全国トップクラスに入っているはず。
だったら、結構名の知れた存在だと、勝手に思っていたけれど。
調べた結果に、謎が深まるばかりだった。
「唯一の手がかりは、昨日送られたメールだけか~」
郁人くんが、ため息混じりにそう言う。
「昨日のメールも、漫画喫茶のパソコンから送られてきたものだったよ」



