私は嬉しいという気持ちを隠しきれなくて、 藍島さんにつかまる力が強くなり、ギュッと抱きしめているかのようになる。 そのことが恥ずかしくて、顔が真っ赤になって熱い。 ねぇ、博。 見ていた世界が、大きく変わったよ。 まるで世界に色がつけられたかのように、色鮮やかで、光で満ちてるの。 どうしてかな。 こんなに温かな世界に、変わったのは。 神雷に出会ってから、“希望”が生まれたのかもしれない。