さっきの「バカ」って言葉、倉庫で眠っていたとき見た夢と同じだった。


あれも予知だったの?







どうでもいい存在なんだと思ってた。


嫌われてるとさえ思ってた……のに。





ずるいよ。「好き」なんて。






その「好き」には恋愛感情はないことくらい、私にだってわかる。


そもそも、私を好きになるメリットもないし、好きになるところさえもない。





きっとその「好き」は、仲間として姫として好きという意味だ。






そのことが嬉しくて


心臓がドキドキ高鳴る。







温かな気持ちに包まれてる。


こんなにも世界は、輝いていたっけ?