「しっかりつかまってろよ」 藍島さんはヘルメットを私に投げて、そう言った。 私は数回頷く。 「あっ、あの!」 藍島さんが前を向く前に、私は声をかけた。 藍島さんは「なんだ?」と尋ねる。 「どうして、助けに来てくれたの?」 さっきから気になっていたので、聞いてみた。 どう聞けばいいかわからなくて、言葉にすることに緊張して、敬語じゃなくなってる。 「んなもん……」