「……くそっ」 藍島さんは、小さく舌打ちをする。 「行くぞ」 「え?」 いきなり藍島さんに手を引かれたと思ったら、走り出した藍島さん。 きっと、悔しいだろうな。 逃がしてやる、なんて言われて。 そのとおりになってしまったことが。 「一時撤退だ!」 私と藍島さんがシャッターまで着いたとき、藍島さんは振り返って大きな声でそう言った。 すると、他の四人はその声に従うように、こちらへやってくる。