「雫を返せっ」 総長の……藍島さんの叫び声が、倉庫内にガンガンと響く。 その声からは温かい“光”を感じて、胸がギュッとなった。 「あっ、雫ちゃん!」 走ってきたのか、新道寺さんの前髪は跳ねている。 そんな新道寺さんの表情は、私を心配してくれているものだった。 新道寺さんの隣には、さっききつい言葉を言った瀬戸川さんの姿が。 パチッと目が合い、気まずくなって、どちらともなく目をそらす。 ……瀬戸川さんも来てくれたんだ。