「あの神雷が姫にするんだ。心の底から『守りたい』って思ったに違いねぇよ」 この男のことなんて知らないはずなのに、この男のことなんて一ミリだって信じてないのに 妙に説得力がある言い方に、私は言葉を失う。 やっぱり、悪い人には見えないよ。 ここには光が一切ないのに、この人だけ明るく見えるのはどうしてかな。 「もう少し、姫ってことに胸を張ったらどうだ?」 偉そうに言う男に、私は目を逸らした。 頷きはしない。 だけど、この男の言葉に、心が軽くなった。