余裕があるのか、男はあぐらをかいてそう聞いてきた。 ……そんなの決まってる。 「姫なんて、肩書きだけだもの」 本心から守ろうとする存在じゃない。 博からのお願いに応えようとした、ただの“答え”。 義務のようでしか思えない「守る」で固めた、ただの肩書き。 助けようとするなんてありえないよ。 私なんて所詮、居てほしくない人間。 わざわざ助けるためにここに来る? 笑っちゃうくらい、ありえない話だよ。 皆私のことなんて、どうでもいいって思ってる。 私のことを嫌ってることだってある。