「起きた?」 私の前に来た一人の男が、そう私に尋ねた。 やっぱりその男も、マスクとサングラスをつけていてフードをかぶっていた。 さっき私を襲った男と、同一人物なのかな。 予想よりも高かった声に、一瞬驚く。 ……あれ?でも、この声、どこかで聞いたことがある気が………。 シャッターが締まりきった倉庫。 光がないせいか、妙に暗く感じる。 「私を、どうする気……?」 「あれ、意外と冷静だね~」 楽しんでいるとしか思えないお気楽な声に、私は苛立つ。