気分というか、勘かな。 心の中で訂正する。 気持ちの良い風が吹いて、髪がなびく。 『今からかよ……。俺だって忙しいんだぞ?』 「そう言っても、やってくれるんだろ?」 『まあな』 ――プツ。 そして、ある策士は電話を切る。 さてさて、どうなるかな。 ある策士は、ふふっと笑みをこぼす。