「違います」 これは、本当。 敵なんかじゃない。 私は彼の目を真っ直ぐ見て、はっきりと答えた。 ライオンのような彼の瞳。 妙な迫力と威圧を感じる。 きっと彼は、今までこの鋭い瞳で、何人もの不良と闘ってきたんだろう。 「なら、さっきのはなんだ。 どうして気配を消せた?なぜお前から殺気を感じた?」 校舎の影が、光をなくす。 瞬間、私の視界から“色”が消えた。