ここはさっきまで、グラウンドを見ていた場所。 ここからなら、別にいいよね。 校舎裏は静かで、私の心臓の音がよく聞こえる。 ――ドクン、ドクン。 見慣れてた喧嘩。 嫌いな“赤”。 喧嘩のシーンを見ると、どうしてもうっすらと思い出してしまう過去。 私は胸元に手を添え、「大丈夫」と何度も繰り返し呟く。 落ち着け、私。 大丈夫。誰も、怪我してなかったし。平気だよ。 そう自己暗示するように言い聞かせても、頭に刻まれているのは重い罪。