獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






ここはさっきまで、グラウンドを見ていた場所。


ここからなら、別にいいよね。





校舎裏は静かで、私の心臓の音がよく聞こえる。









――ドクン、ドクン。








見慣れてた喧嘩。


嫌いな“赤”。





喧嘩のシーンを見ると、どうしてもうっすらと思い出してしまう過去。







私は胸元に手を添え、「大丈夫」と何度も繰り返し呟く。




落ち着け、私。


大丈夫。誰も、怪我してなかったし。平気だよ。





そう自己暗示するように言い聞かせても、頭に刻まれているのは重い罪。