「なんで教室に戻らなかったんだ。なんでここに来たんだ!」
「……危ない目にあってたらって、心配になって………」
すごく、怒ってる。藍島さん。
そりゃそうだよね。
せっかく私の安全を確保しようとしてくれた優しさを、踏みにじったんだから。
私は所詮、“博からの荷物”程度の存在。
姫という肩書きは、博からお願いがあったから。
私が怪我をしたら、博になんて言えばいいかわからないもんね。
「ごめんなさい……」
「怪我がなくてよかったものの……」
藍島さんをチラッと見ると、頭を抱えて呆れた表情をしている。
メニュー