彼side☆


「もう一度説明するね、
君はRo-Huって知ってる?」

女の子は少し眉間にシワを寄せて考えたあと思い出したらしく


『それってファミック会社のもう販売中止になった製品じゃない?』


販売中止 その言葉にあるはずのない胸がいたくなる


「そう、正式名称はRobot-human
だから商品だった頃は買うって
言葉が正しかったけど今は売り物
じゃない」


「捨てられたんだ、だからどこにも行くあてがない」


そう言うと女の子は少し表情が変わって


『そう』


とだけ言った


「ね?だから僕を飼っ『考えさせて』


えっ!この流れ的にいいっていうでしょ、でもよく見るとさっきよりは警戒心がとけてる気がする。その時


『だったら私を飼う気にさせて』

意外なことを言った。