私は、とっさに、助ける事だけ頭にした。

恐怖の事に気付いていないように

「ユカ」

もう一度私は、叫ぶ。

「ルナ…」

今度は、かすかに声が聞こえた。

私は、その声に向かって、泳いだ。

必死で

「逃げて」とユカ

私は、その言葉は、聞こえなかった。

私は、ユースナとあと、2、3メートルぐらいの距離になっていた。