Rainbow~七色の虹に願いを込めて~





「佐藤、さんきゅ。」

「別に。
あたしはただ独り言言ってただけよ。
後はあんた次第なんだからね。」


そういって佐藤は俺を残して出ていった。
こういうとこもさすがだよね。
女の友情っていつもすごいなって思う。
いつも見守るだけなのにこうして裏でサポートしてくれる。


「れ~ん」

「…ふ、大貴か。」

「いつまでこんな所いんだよ。
一人でこんなとこ寂しいだろ。
それに昼休み終わるぞ?」




いろいろ言いたいことはあるはずだ。
だけど何も言わずいつものように声をかけてくれる。
これも大貴なりのやさしさ。