「できました。」 「…よし、さすがだな。」 「すごーい」「さすが」「天才かよ。」とか色々な声が飛び交う中をただ通り過ぎていく。 「なんでボーっとしててそんなすぐ答え出せんだよ。」 「…。」 「ったく、かわいくないな。 少しは照れたり、喜んだりしろよ。」 「別に褒められたくてやってる訳じゃないし。」 正直チヤホヤされるのは少し苦手だ。 自分のことなんて何も見てないんじゃないかって気分になる。