ヒューヒュー カタカターー まだ少し肌寒い春の始め、私はいつもの ようにコソッと家を抜け出す。 『ふぅー』 静かにため息をつき、いつもの道を歩い て行く。 シュボッーー 煙草に火をつけ、ゆっくり煙を吐く。 そして、いつもの曲がり角を曲がる。 真っ暗な夜の道に車のライトが眩しく行き交う。 まっぶし… そんな事を思いながら一際人気の少ない 道を真っ直ぐ歩く。 いつもの自販機の前まで来た私は、何を 買うことなく、横のブロックに座る。