この恋心に嘘をつく


耳を澄ませば、車の走り去る音――。


「……疲れた」


肩から力が抜けて、急に疲れが押し寄せてきた。

靴を脱ぎ、部屋の明かりを――と思ったが止めた。


「もう、寝よう…」


着替えるのも億劫で、そのままベッドにダイブ。

考えるのは明日にしよう。

暗闇の中、目を閉じれば、あっという間に深い眠りへと落ちていく。

夢も見ることなく、凛子は朝までぐっすりと眠り続けた。


*****



一夜明け、凛子はアパートの部屋でノートパソコンを開いていた。

せっかくの休日だが、外出する気分にはなれない。

掃除も洗濯も買い出しも、やる気が起きない。


「……株式会社…サクラ、と」


ふと思い付いて、キーボードを素早くタップする。