女の希望もあって嵐は町中にある喫茶店でお茶をすることにした。



「好きな物食べたら良いよ。」

そう言い嵐はメニュー表を見る。

今は朝の9時。朝食は軽めに食ったので嵐はサラダとミックスジュースを頼んだ。


それに対して女は「ミックスジュースとハンバーグとスクランブルエッグと食後にパフェお願いします。」と言う。



「おい、お前そんなに食えるのか?」

嵐は少しビックリして言う。そりゃそうだ、朝からこんなに食べるのなんてある意味凄いからだ。

しかも女の娘だ。嵐の中の女のイメージが少し変わった瞬間である。



「大丈夫です!あたし、こう見えても大食いなんです。朝からでもたくさん食べます!」


(元気に言うのは良いが、それ俺の奢りだよな?少しは遠慮気味に言えよ。)





そして注文していた料理が届き、嵐は聞きたいことを言う。



「ところでさぁ。この世界ってどういう世界なわけ?俺さ、つい最近この世界にやって来たからよく分からねぇんだ。」


それを言うと女の娘は言う。


「この世界はギャンブルで全てを決める世界ですよ。会社の取引もギャンブルの勝敗で自社の有利な条件つけたり、国同士の問題もギャンブルで解決します。基本的に全ての事をギャンブルで解決するのがこの世界のルールです。そしてこの世界で毎日ギャンブルをして生計を立てている人はみんなの憧れである『博徒』です。」



なるほど。この女の娘が言うにはギャンブルの勝敗が全ての世界らしい。

そんな世界なのか毎日ギャンブルして過ごすギャンブラーはみんなの憧れらしい。




「でも毎日ギャンブルをして過ごす『博徒』も普段仕事をしていない為、負け続けて借金してしまうとかなり苦しいです。金融会社に500万以上借りると強制的に他国に売り飛ばされるか、どこかよく分からない王国の劣悪な環境で重労働させられるみたいです。ギャンブルで全てを決める世界ですが、金融会社がギャンブルを全ての世にしたらしく、金融会社がこの世界を牛耳っているとも言えます。」




やはりギャンブルが全ての世界だと金融機関がこの世界の闇を牛耳っているんだな。


なるほど、銀行や金融会社から借金をしてまで博打を打つ人がいるからギャンブル関係の会社と金融機関の懐が潤うんだな。


そして、破産者を強制労働させたり他国に奴隷として売り付けて金を稼いで、この世界を裏側から支配しているのだろう。




この世界、ギャンブルが全てと言うより金が全てということか。