闇に舞う桜


私が目を開けると、目の前には真っ白な天井。消毒の匂いがした。
隣には、パパとお兄ちゃんと徳士が寝ていた。

そしてパパは急に起きて、私が起きているのを見ると、急いでナースコールを押し、泣いて喜び、私に抱きついてきた。
お兄ちゃんと徳士もそれで起きて、パパと一緒に泣いて喜んだ。

それから、医師に診てもらい、大丈夫だと言われた。

そして思い出した。ママのこと。
私は3人にママのことを聞いた。
そしたら3人とも凄く悲しそうな、悔しそうな顔をした後、ママは、大丈夫だから。と、3人ともが笑顔で言うのだ。

私はその態度で分かってしまった。
あぁ、私のせいでママが死んだんだ、と…。

そして私はまた、暴れるようになってしまった。

それは前よりもっともっと酷くて…。

それを止めようとしたお爺ちゃんとパパ。だけど、そんなものは無理で…私は、2人を殺してしまった。ずっと殴り続けていたら、2人とも、気がついたときには、息をしていなかった…。

お爺ちゃんは、咲野組の3代目組長。
パパは、咲野組の4代目組長。
2人が死んでしまった以上、誰かが、組を継がなければならなかった。
もちろん、私は組の人たちに人殺しと言われ、私が組長になるはずなかった。
上がったのは、長男の龍斗。だけど龍斗は、その話を断り、

唯花がするべきだ。

と言ったのだ。
組の者は、もちろん誰も賛成せず、今度は徳士が上がった。が、徳士も龍斗と同じ意見だった。
組の者は、なぜかと聞いた。
龍斗と徳士は揃って、

組長というものは、1番強い人がなるもの。ここで1番強いのは、誰だ?唯花だろう。

と…。
組の者は、でも、人殺しなんですよ?
と言ったが、龍斗と徳士は、

唯花は人殺しなどではない。それに、5代目を決めたのは、4代目だ。

と言ったのだ。
組の者はその言葉で黙った。

でも、私は何故私なのだろう。
私は人殺しなのに。
私は相応しくない。
私は





死ぬべきなんだ…。