✳︎蓮斗サイド✳︎

はぁ、やっとついた。

俺らは純一さんの理事長室の前に立った。

奏斗「はぁ、いつ見ても怖いよね。この貼り紙。」

裕二「だな。」

俺もそう思うな。

光希「それが5つもあると余計ですね。」

奏斗「でもさ、他の人はあんまし強くないみたいだし、大丈夫じゃない?」

確かにな。

光希「ま、そうですね。」

蓮斗「じゃ、入ろーぜ。」

コンコン

純一「お、来た来た。入っていーぞ。」

え?俺たちが来るの知ってたのか?

ガチャ

皇鬼「失礼します。」

純一「おう。」

太陽「遅かったな。」

あれ?太陽もいる。

空也「ほんとになー。」

空也も。

拓人「待ちくたびれました。」

拓人も。

悠馬「はぁー、イライラする。」

悠馬までいる。
なんでみんないるんだ?
もしかして呼び出したのって悠馬?
でもな…。

奏斗「みんないたんだー!」

光希「というか、あなたは誰ですか?」

悠馬「はぁ、俺は久本悠馬だ。」

裕二「お前、さっきは居なかったよな。
どこに居たんだ?」

そういえばそうだな…。悠馬はどこに行ってたんだ?

悠馬「ここだけど?」

は?

光希「ここ…ですか?」

悠馬「あぁ。なぁ、純一さん。」

純一「え?あぁ。そうだぞ。」

蓮斗「じゃあ、拓人たちを呼んだのも悠馬なのか?」

悠馬「はぁ?んなわけねーだろ?俺、純一さんには命令できねーし。」

純一「当たり前な。てか、悠馬なんて全然怖くねーよ。」

奏斗「ふーん。じゃあさ、誰が呼んだの?」

純一「いやー、それだけは秘密だな。」

光希「教えてください。純一さん。」

純一「そー言われてもなー。あいつ怖え?「はぁー!?誰だ!!俺の宝物に傷つけたのは!!」

う、うるせー…。

純一「…防音の壁なのにな…。どんだけ声でけーんだよ、あいつ…。」

太陽、空也、拓人「そーいう人ですから。」

悠馬「てか、宝物って…。」

ん?拓人たちも、純一さんも知ってんのか?てことは、もしかして、拓人たちを呼び出した人!?あと、純一さんが恐れてる人!?

バンッ!!

?「おい!!俺の宝物誰が傷つけた!!」

現れたのは理事長だった。

なーんだ。理事長か。理事長は純一さん以外はあんま強くないしな、違うだろ。
えーと、確か名前は…