桜の季節にまた会いましょう




そう思ったらいてもたってもいられなくて

桜子の腕を掴み




「ちょっと来い」



ガタッ


「ちょ…!!」

















ガタン









屋上に連れてきた。



「ちょっとなに?!」



こいつ怒っても綺麗だな。




「別に。てか、お前さ楽しくないわけ?」




「は?」



「顔だけ笑って、目は笑ってねぇじゃん」





「……」





なにかあるんだろうか。





「なぁ、お前はどうしたら笑うんだ?」




俺の問いに桜子は答えたんだ。







「希望のないこの地で、どう笑えって?」





さっきよりも



もっと





冷めた目で、








きつく言ったんだ。