「えぇ!?そんなに言う!?」


「行くわよ。あんたはついてくればいいわよ」



凜はそういうと私の前をさっさと歩いて行ってしまう。


「も~待ってよ~」



修学旅行なだけあっておっきな鞄は私の身長体重からしてみれば結構キツいものだった。


凜は160センチあるからどうってことなさそうだけど…。




「ほら、貸せよ」




重たい荷物をさっと持ち上げてくれたのは、陸だった。


「陸!いいよ、重いじゃんっ」


「ばーか。お前が遅い方が迷惑なんだからさっさと歩け」


「そうよ。荷物は陸に預けてあんたは私についてくることに集中しなさい」




私の荷物を持ちながらそういってくれる陸。
なんだかんだ冷たいけど心配してくれてるのがわかる凜。