「離婚してから、颯太に何もしてやれなかった。だから…」
「…私、颯太くんに出会えて変われたんです。
私が颯太くんにできることはきっと傍にいることしかできないかもしれない。
でも、それでもずっと傍にいます」
「…、颯太いい人を見つけたな」
優しい笑顔で颯太くんに微笑む。
「…ありがとう親父」
それから少しお話しをし、私たちは病院を後にしようとした。
「春名、さん」
病室を出ようとしたとき、颯太くんのお父さんに呼び止められる。
「…あ、はい」
お父さんの方に近づく。
「君が責任を感じることはない。君も君のお母さんも、あの事には関係ない。」
最後に言われた言葉。
それは、“許し”を得る言葉だった――。

