君が冷たい理由。【完】



「家庭、大変なんだっけ?」


唐突に陸が聞く。


「んーまあ?俺から言えることではないかな」

「ふーん。バイトってことは楓と同じね。私と陸は部活入っててそんな暇ないし」



しおりにどんどんと行く先を書いている凜がスラスラと喋る。


「へえ、楓ちゃんってバイトしてるの?なんの?ねえねえ」

「え、えっと…「太陽君しつこい」


太陽君の迫り具合に困った私を凜は透かさず助けてくれた。


「あーごめんごめん。俺興味湧いちゃうといつもこうなんだよね」

「まあその迫る気持ちわからなくもねーけど」

「だろ?さすが陸わかってんなー」

「でもその迫りは楓にとってはまた警戒心生むだけだぞ」

「あ、やっべ。ごめんね楓ちゃん!」