「何もかも知った上で、君たち3人に近づいた。颯太に協力するために」
「…うん」
「本当はだめだってこともわかってた。颯太の話聞いた時、楓ちゃんは離婚には関係ないって。だから友達として止めなきゃって…でも颯太の家族のことを知ると何も言えなかった。」
「…颯太くんの家族?」
「聞いてないか。離婚した後から今の今まで颯太の親父さん入院してるんだ」
「…え、?」
それは余りにも悲惨な事実だった。
「親父さんの入院費を稼ぐためにバイトかけもちして。ずっと働いてた。」
「…っ」
「ずっと、親父さんのために」
一人で、戦ってた。
それを聞いた瞬間涙が流れた。

