「お化け屋敷入る?」 「え…。」 私の目の前には今、人生で1番苦手なお化け屋敷があった。 「もしかして苦手?」 「昔入ったことがあって…」 そうそれはずっと前の記憶だった。 あの頃はぱぱが一緒だったっけ。 「無理しなくていいよ」 震えている私の手をぎゅっと握ってくれた。