君が冷たい理由。【完】

颯太 Side








楓がトイレに行き、リビングには楓の母親と2人になった。
ずっと無言だったリビングに母親の声が響いた。






「…セリザワくんってもしかして…」






楓の母親がそう言った瞬間、俺は笑みを浮かべた。






「やっぱりお気づきだったんですね。
ええ、あのセリザワですよハルナさん」




「どうしてうちを…」



「楓はまだ何も知らない。」



「え…?」





俺がそういうと驚いた表情を見せる。






「楓はまだ俺の目的を知らない。」






クッキーをばりっと食べると、母親は口を開く。






「どうしてあんな昔のことを…っ」



ドンと立ち上がる。







「俺は1度も忘れたことはないですよ。あの時のことを。」





立ち上がった母親の方をじっと見つめる。