「通れないし…」 ぼそっと凜が口に出す。 「あーねえそこ、どいてあげて」 後ろから声が聞こえ振り向くとそこにいたのは、陸と声の主であろう、太陽くんという人だった。 「あ、陸」 「すげーな。芹沢」 「まあ颯太は女に興味ないみたいだけどな」 「あーあいつだけね」 そういって陸が指さした先にいたのは、去年の学園祭で女子1位になったすみれちゃん。 凜の情報だと、唯一芹沢が遊ぶ相手だそうだ。 「ねえ、なんで2人一緒にいるの?」 私も聞こうと思っていたことを先に凜が聞いてくれた。