ローファーに変えて校門を一緒に出る。 「あ、うん!勉強見てもらうし…」 「…親は?」 「仕事、かな。多分」 きっと今日もお母さんは帰りが遅いはず。 そう思い少しだけしょんぼりとする。 「楓?どうかした?」 「…え、ううん!なんもないよ」 誤魔化すかのように颯太くんに笑顔を向ける。 寂しいなんて思わない。 だって、あの頃から私の生活はこれが普通だから。